横光利一

  • Post by Takahiro MAKYAMA
  • Apr 26, 2021

「頭ならびに腹」

https://www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/2158_23275.html

最愛の人が不治の病になった。砂時計の砂を見るように、死を待つばかりの闘病生活。堪えがたい現実を突きつけられたとき、人はそれとどのように向き合い、過ごすのだろうか。暗澹たる日常を夫婦のユーモアと比喩でなんとか彩ろうとする夫の姿。実体験を踏まえた、横光の表現力が光る作品。

「春は馬車に乗って」

https://www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/904.html

最愛の人が不治の病になった。砂時計の砂を見るように、死を待つばかりの闘病生活。堪えがたい現実を突きつけられたとき、人はそれとどのように向き合い、過ごすのだろうか。暗澹たる日常を夫婦のユーモアと比喩でなんとか彩ろうとする夫の姿。実体験を踏まえた、横光の表現力が光る作品。

「花園の思想」

https://www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/4735_29527.html

「春は馬車に乗つて」と同じく、愛妻を喪ったときの横光の実体験を書いた作品。でも、この作品は、「春は馬車に乗って」と同じモチーフを扱っているけど、全く異なるタッチで書かれているよ。(私は「花園の思想」を読むと泣いてしまう。)君はどっちの方が好きかな。同じモチーフなのにどうして作品の印象が異なるのかな、どこがどう違うのかな。それを整理して考えると、「表現」の面白さが見えてくるかもしれないよ。